忘れられないジブリ音楽の魅力と役割とは
出典:Amazon.co.jp(©Studio Ghibli)
ジブリ映画の音楽は、物語や映像と一体となり、感情を高めるために欠かせない重要な役割を果たしています!
たとえば、『天空の城ラピュタ』の「君をのせて」は、物語のクライマックスで流れることで、視聴者の感動をさらに増幅させます。
音楽はただの背景ではなく、ストーリーの展開やキャラクターの感情を補完する存在です。
戦闘シーンや感動的な別れの場面では、それぞれに応じた音楽が緊張感や温かさを演出し、観客をその世界へ引き込んでいます。
ジブリの音楽は、映像や物語の力を最大限に引き出し、忘れられない体験を提供してくれる役割を担っているんです!
ジブリ楽曲を手がける作曲家や歌手も豪華!
出典:Amazon.co.jp((C)RS)
ジブリ映画の音楽は、その品質の高さでも広く知られています!
その中心にいるのが作曲家の久石譲さん。
『もののけ姫』や『ハウルの動く城』などの名曲を生み出し、ジブリ作品の世界観を音楽で形作る存在として欠かせません。
また、歌手では『天空の城ラピュタ』や『となりのトトロ』で歌声を披露した井上あずみさんや、『魔女の宅急便』『風立ちぬ』で主題歌を担当した松任谷由実さんが印象的です。
さらに、『千と千尋の神隠し』の「いつも何度でも」を歌った木村弓さんや、「崖の上のポニョ」を歌った藤岡藤巻と大橋のぞみさんも話題を集めました。
これらの楽曲は、作曲家と歌手が一体となって作品のテーマを音楽で表現しており、ジブリ映画に欠かせない魅力の一部となっています!
ジブリ音楽はその豪華なクリエイター陣に支えられ、ただ聴くだけで作品の情景が浮かび上がるような力を持っています。
これこそが、ジブリ音楽が長年愛され続ける理由の一つといえるでしょう!
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ジブリ映画の曲・主題歌【1980年代】
「風の谷のナウシカ」「鳥の人」「ナウシカ・レクイエム」/風の谷のナウシカ
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 1984 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, H)
主題歌「風の谷のナウシカ」安田成美
主題歌「風の谷のナウシカ」は作品のシンボルテーマソングで、安田成美さんのデビュー曲です!
現在はとんねるず・木梨憲武さんの妻としても知られる安田成美さんは、このときナウシカの映画化にあたって開催されたイメージガールオーディションでグランプリに輝き、主題歌のシンガーに抜擢、芸能界デビューを果たしています!
この楽曲は、初めは主題歌として起用予定でしたが、宮崎駿監督と高畑勲プロデューサーの意向によって、本編では使用されずシンボルテーマソングという形になりました。
そのため作品は観たけどあまり曲の印象が残っていない、という人もいるかもしれません。
主題歌「鳥の人」久石譲
一方、主題歌「鳥の人」は、久石譲さん作曲のエンディング曲です。
楽曲「風の伝説」とともに物語の終盤に使用されています!
原作をもとに作られた久石譲さんのイメージアルバム「鳥の人」に収録されており、紆余曲折を経て最終的にエンディングを飾ることになった曲です。
ご存知の方も多いでしょうが、久石譲さんは本作以降、数多くのジブリ作品に携わって数々の名曲・名BGMを手掛けています!
劇中歌「ナウシカ・レクイエム」久石麻衣
最後に、この作品のトラウマソングとしても有名な「ナウシカ・レクイエム」を紹介します。
王蟲を匿おうとした少女時代のナウシカの回想など、王蟲絡みのシーンで使用されています!
「らん・らんらら・らんらんらん…」とあどけない少女の声が歌いあげる曲で、夢のような幻想的なエフェクトとあいまって、異様に不穏な雰囲気を醸し出している不思議な歌です!
歌っているのは、なんとこの作品の音楽を手がけた久石譲さんの娘、久石麻衣さん…!
もともとボーイソプラノで歌う楽曲となるはずでしたが、仮で歌った久石譲さんの娘さんの歌唱を気に入り、宮崎駿監督の判断でそのまま仮歌を採用することになったのだとか。
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「君をのせて」「空から降ってきた少女」/天空の城ラピュタ
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 1986 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli)
主題歌「君をのせて」井上あずみ
天空の城ラピュタは、スタジオジブリ設立後、初のオリジナルアニメーション作品です!
(厳密には『カリオストロの城』『風の谷のナウシカ』はスタジオジブリ設立前の作品になります。)
主題歌「君をのせて」は、『天空の城ラピュタ』のエンディング曲として起用されました。
作詞を宮崎駿監督、作編曲を久石譲さんが担当しています。
歌手を担当した井上あずみさんが、この曲の話を聞いたのは映画公開の2ヵ月前と、収録がかなりぎりぎりのタイミングだったという逸話が残っています。
映画の公開当時は、まずサウンドトラックを収録したアルバムに楽曲が収録され、その後にシングルカットとして販売されました。
サウンドトラック「ハトと少年」久石譲
「ハトと少年」は、劇中序盤のシーン、シータが目覚めた朝にパズーがトランペットで吹いている曲です。
パズーは日課のように吹き慣れた様子ですが、物語と冒険の始まりを告げる高らかなファンファーレのように、勇壮に響き渡る明朗なメロディが印象的な曲です!
吹奏楽をモチーフにした漫画・アニメ『四月と君の噓』でも引用して使われており、ジブリのサントラの中でも知名度が高い楽曲です!
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「さんぽ」「となりのトトロ」「風の通り道」/となりのトトロ
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 1988 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli)
主題歌「さんぽ」「となりのトトロ」井上あずみ
『となりのトトロ』のアニメーションが楽しいオープニング曲「さんぽ」と、幸せな気持ちでいっぱいになれるエンディング曲の「となりのトトロ」!
幼稚園などで歌われていることもあり、ジブリ作品の中でもその知名度は1番なのではないでしょうか。
どちらの曲も、メイやサツキの子供心、冒険心に満ちたワクワクする気持ちが、メロディや井上あずみさんの優しい歌声、そして歌詞から伝わってきます!
作曲はどちらも久石譲さん。
子供でも口ずさみやすいメロディに仕上がっていて、曲全体が子供が楽しめる楽曲を意識されているように感じますね!
サウンドトラック「風の通り道」久石譲
「風の通り道」は劇中に使用されている印象的なBGMです!
お父さんが森の立派な大樹(クスノキ)の神性についてサツキたちに説明するシーンや、まっくろくろすけがサツキたちの家から去っていくシーンなどで流れる曲です。
音楽を担当する久石譲さんが、トトロの制作に携わるよりも前に作っていた曲だそうで、「この作品で使うべきだ」という直感を受けて採用したのだとか。
今となっては映画のテーマ曲の1つと言っていいほど有名で印象的ですね。
子どもでも楽しめるようなキャッチーな主題歌が作品に明るさをもたらしている一方で、こうしたサウンドトラックが作品に神秘さやリアリティをもたらしてくれています!
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「埴生の宿」/火垂るの墓
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 野坂昭如/新潮社, 1988)
主題歌「埴生の宿」(イングランド民謡)
豪邸の蓄音機から流れ、節子の元気だった時の様子などが描かれたシーンに使われていた曲。
本曲は火垂るの墓のために制作された曲ではなく、古くから知られるイングランド民謡です。
1823年にヘンリー・ローリー・ビショップによって作られ、オペラ「ミラノの乙女クラリ」で歌われたのが元と言われています。
1889年より日本でも教科書にも掲載され、戦時中に敵性レコードとして多くの洋楽が禁止される中、禁止リストから除外されるほど日本でなじみのある曲となっていました。
原題の「Home Sweet Home」には我が家が1番などの意味があり、邦題の「埴生の宿」には土壁で作られたみすぼらしい家のような意味があります。
どちらも火垂るの墓のストーリーにささるため、曲名や歌詞の意味を知って見ると、よりマッチしていると感じる一曲です。
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「ルージュの伝言」「やさしさに包まれたなら」/魔女の宅急便
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 1989 Eiko Kadono/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, N)
主題歌「ルージュの伝言」荒井由実
『魔女の宅急便』の主題歌には、荒井由実(現:松任谷由実)さんの既存曲から2曲、オープニング曲とエンディング曲が採用されました!
作詞・作曲はともに荒井由実さんが手掛けています。
オープニングの「ルージュの伝言」は、1975年2月に5枚目のシングルとして発売された楽曲。
映画の冒頭、使い魔の黒猫・ジジがラジオのスイッチを入れるのと連動して、この曲が流れる演出で、キキが音楽を聴きながら旅をする様子がおしゃれで印象的な導入となっています!
主題歌「やさしさに包まれたなら」荒井由実
もう1曲はエンディングに使われた「やさしさに包まれたなら」!
こちらは1974年4月にリリースされた荒井由実さんの3枚目のシングル曲です。
この2つのテーマソングは、どちらも映画『魔女の宅急便』の公開に合わせて1989年12月に再リリースされました!
『魔女の宅急便』のために作られた曲ではありませんが、新しい街で新しい人と出会い過ごしていく魔女見習いキキの冒険にぴったりで、心温まる楽しい音楽となっています!
音楽ファンだけでなく、映画を通して幅広い世代の人に愛される曲として親しまれています。
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ジブリ映画の曲・主題歌【1990年代】
「愛は花、君はその種子」/おもひでぽろぽろ
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 1991 Hotaru Okamoto, Yuko Tone/Isao Takahata/Studio Ghibli, NH)
主題歌「愛は花、君はその種子」都はるみ
「愛は花、君はその種子」は高畑勲さんが監督を務めた『おもいでぽろぽろ』の主題歌となった曲です。
原曲はベット・ミドラー「The Rose」!
元々はアメリカ映画『ローズ』の主題歌で、英語の楽曲です。
原曲は、2015年にTBSドラマ『アルジャーノンに花束を』の主題歌としても使われており、タイアップ以外でも感動的なシーンで流れることも多い有名楽曲です!
メロディだけ聴いたことがある人も多いのではないでしょうか。
「愛は花、君はその種子」は、『おもいでぽろぽろ』のために高畑勲さんが日本語訳し、演歌歌手の都はるみさんが歌った「The Rose」のカバー曲です!
エンディングシーンでは車窓から見える景色と共に曲が流れてきて、そのしっとりとしたムードとともに、物語の余韻に浸りたくなります。
「春になればまた花は咲く」と最後に前を向いて終わる歌詞も素敵ですね。
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「さくらんぼの実る頃」「時には昔の話を」/紅の豚
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 1992 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NN)
主題歌「さくらんぼの実る頃」加藤登紀子
主題歌の「さくらんぼの実る頃」、エンディング曲の「時には昔の話を」はともに、本作のヒロインであるマダム・ジーナを演じた加藤登紀子さんが歌唱を務めています。
「さくらんぼの実る頃」は、フランスのシャンションを代表する楽曲でである「Le Temps des cerises」の日本語訳バージョン!
原曲は、フランスのジャン=バティスト・クレマンが作曲、テノール歌手のアントワーヌ・ルナールが作曲し1868年に発表されました。
実はフランス語の原曲は、同じくジブリ作品の『おもいでぽろぽろ』の作中でも使用されています。
もしかすると、高畑監督の『おもひでぽろぽろ』を観た宮崎駿監督が、この楽曲を日本語版で『紅の豚』に使おうと考えた可能性もゼロではないかもしれませんね。
主題歌「時には昔の話を」加藤登紀子
エンディングのスタッフロールと過去の写真と一緒に流れる楽曲「時には昔の話を」は、加藤登紀子さんが作詞・作曲し、1987年にリリースした曲です!
映画では1992年にライブで録音されたアレンジバージョンが採用されました。
ちなみに、ジブリ作品で、キャラクターの声優と主題歌の歌唱を一人で担当したのは、この『紅の豚』の加藤登紀子さんが初の試みとなりました!
(その他には、『耳をすませば』の「カントリーロード」、『ゲド戦記』手嶌葵の「テルーの唄」などでも、声優と主題歌歌手が兼任されたケースがいくつかあります。)
過去を背負いながら豚として生きるポルコの生き様と、いろいろな想いを抱えて彼を見守るジーナ…。
この作品が持つノスタルジックなテイストや登場人物たちのバックボーンと、見事に親和した楽曲といえるでしょう!
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「海になれたら」/海がきこえる
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 1993 Saeko Himuro/Keiko Niwa/Studio Ghibli, N)
主題歌「海になれたら」坂本洋子
監督の望月智充さんが作詞を手掛け、エンディング曲として使用された楽曲です!
ヒロイン・武藤里伽子の声を担当した坂本洋子さんが歌唱を担当しました。
大人になってから聴くと、もう戻ることはできない青春への郷愁を感じさせる歌詞や、ゆっくりとしたテンポの優しいメロディが心に沁みます。
坂本洋子さんの穏やかで澄んだ歌声も曲にマッチしているので、アニメを見たことが無い方にも聴いてほしい一曲です。
ちなみに、『海がきこえる』は、当時のジブリの若手スタッフたちによって、テレビ映画として制作された経緯もあり、ジブリ作品の中では知名度が低めです。
しかし、サントラや楽曲などには当時の時代を感じさせながら心地よい音楽が多いので、ぜひこの機会に注目してみてほしい隠れた良作です!
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「アジアのこの街で」「いつでも誰かが」/平成狸合戦ぽんぽこ
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 1994 Isao Takahata/Studio Ghibli, NH)
主題歌「アジアのこの街で」上々颱風
「アジアのこの街で」「いつでも誰かが」はともに、音楽グループ・上々颱風(シャンシャンタイフーン)の楽曲です!
「アジアのこの街で」はテーマ曲として制作されたので、劇中には登場しません。
ドラム・ キーボード・ベースのバンドの標準楽器に加えて、三線バンジョーを中心に多くの楽器が使用された華やかさが印象的な楽曲ですです。
主題歌「いつでも誰かが」上々颱風
「いつでも誰かが」はエンディングに起用された楽曲です!
ちなみに、この曲は『平成狸合戦ぽんぽこ』以前にも、1993年公開の映画『夜逃げ屋本舗2』でも主題歌として採用されています。
すでに主題歌として他の作品で使用されているにもかかわらず、エンディング曲として採用したとなると、高畑勲監督としてはどうしても使いたいほど思い入れが強い楽曲だったのかもしれませんね。
民謡感があり、お祭りで複数人で口ずさみたくなる、作品の雰囲気を象徴する一曲といえます!
狸たちが賑やかに生きる様子にぴったりですね。
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「On Your Mark」/On Your Mark
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 1995 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli)
「On Your Mark」CHAGE&ASKA
ジブリが好きな人でも、「この作品は知らない」という人も多いのではないでしょうか?
実はこの作品は、音楽デュオ・CHAGE&ASKAさんの楽曲をテーマに、ジブリが制作したライブ用の短編アニメーションなんです!
(その後メディア化や劇場公開もされています。)
本編は全6分48秒で、アニメがメインではなく曲がメインとなっているMVのような位置づけの作品である点で、他の長編タイトルとは毛色が異なっています。
この曲は、1994年8月にリリースされたCHAGE&ASKAのシングル曲。
アニメーション制作については、ASKAさんが発案し、CHAGEさんが宮崎駿さんへ依頼したことで実現したという経緯があります。
近未来を舞台にしたSF仕立てのストーリーで、CHAGE&ASKAに似た警官二人組が危機に瀕した天使を救い出す展開がテンポよく描かれています!
この作品を観たい人は、DVD/Blu-rayの短編作品集「ジブリがいっぱいSPECIAL ショートショート 1992-2016」を購入してチェックしましょう!
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「カントリーロード」/耳をすませば
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 1995 Aoi Hiiragi, Shueisha/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NH)
主題歌「カントリーロード」本名陽子
この曲は、アメリカのジョン・テンバーさんの楽曲「Take Me Home, Country Roads」に日本語詞を付けた、主人公・月島雫役の本名陽子さんのカバーバージョンです。
原題の意味は「故郷へかえりたい」。原曲の歌詞では、アメリカの古き良き風景や土地が固有名で引用されています。
エンディングではこの曲の日本語版が、オープニングでは原曲詞でオリビア・ニュートン=ジョンさんの歌唱バージョンが流れます。
日本語詞を考えたのは、鈴木敏夫さんの娘の鈴木麻実子さんで、これを宮崎駿監督が補足・修正を加え完成しました。
作中では、主人公の雫が原曲に日本語詞をつけて歌っているシーン、「コンクリートロード」に編案したふざけた歌詞を歌っているシーンがあるなど、ただの主題歌というだけでなく作品のストーリーとも切っても切り離せない曲となっています!
『耳をすませば』といえば「カントリーロード」と真っ先に連想する人も多いのではないでしょうか。
誠司がヴァイオリン演奏し、雫が歌っているシーン、そこにおじいさんたちの演奏が加わっていく場面は、とても楽しげで一度見たら忘れられません。
雫を演じ、この曲を歌った本名陽子さんは当時16歳。
中学3年の主人公・雫と歳が近く、背伸びしていない等身大の歌唱になっているのも、ただ良い曲であるという以上に心に響きます。
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「もののけ姫」/もののけ姫
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 1997 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, ND)
主題歌「もののけ姫」米良美一
人間と神の宿る森、自然との共存共生が主題となっている映画『もののけ姫』の主題歌「もののけ姫」。
CD売り上げ40万枚を記録したヒット曲で、ジブリの名曲揃いの主題歌のなかでも、ひと際印象的な楽曲です!
聴いただけで世界観に引っ張り込まれるような、神聖さや厳かさを感じる一曲で、作詞は宮崎駿監督、作編曲は久石譲さんが担当しました。
歌唱を務めたのは、男性の高音域・カウンターテナーシンガーの米良美一さん。
女性が歌っていると聴きまがうような高音の美声が特徴的な楽曲ですね。
主人公・アシタカからサンに向けられた心の声が歌われた曲と言われています。
レコーディングのディレクションでは、監督から「つぶやくように」と米良さんへ指導が入っており、繊細なトーンが求められていたこと、この楽曲の歌唱に強くこだわっていたことが感じられます。
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「ひとりぼっちはやめた」/ホーホケキョ となりの山田くん
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 1999 Hisaichi Ishii/Isao Takahata/Studio Ghibli, NHD)
主題歌「ひとりぼっちはやめた」矢野顕子
この曲は、新聞の4コマ漫画として知られる同名作品をアニメ映画化した、『ホーホケキョ となりの山田くん』の主題歌です!
作詞・作曲・歌唱をすべて一人で務めたのは、シンガーソングライターの矢野顕子さん!
矢野顕子さんは本作にて藤原先生役で声も担当しています。
優しく伸びやかな澄んだ歌声と寄り添ってくれる優しい歌詞で、心に響く楽曲となっています。
誰かに背中を押してほしいときや、大切な人を思うときに聴きたい元気のでる曲ですね!
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ジブリ映画の曲・主題歌【2000年代】
「いつも何度でも」/千と千尋の神隠し
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 2001 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDDTM)
主題歌「いつも何度でも」木村弓
この曲は『千と千尋の神隠し』のエンディング曲として使用されています。
ハープの演奏をベースにした静かで叙情豊かな曲調に、歌手を務める木村弓さんの伸びやかな声がマッチした、聴く人のさまざまな感情を呼び起こす楽曲ですね!
実は、この曲は『千と千尋の神隠し』のために作られた曲ではなく、宮崎駿監督が当時企画していた『煙突描きのリン』という作品をイメージして1999年に制作されたという経緯があります。
そもそもの制作のきっかけは、歌手の木村弓さんが前作にあたる『もののけ姫』を見て強く感動したことにあります。
木村さんは自身の曲と手紙を宮崎駿監督宛てに送り、そこからジブリと木村さんの縁が生まれたことで、主題歌の制作に至ったのだそう!
ただ、『煙突描きのリン』の企画が実現しなかったことから、しばらくは楽曲も世に出ずにいましたが、宮崎駿監督が曲を再び聴き『千と千尋の神隠し』に合っていると感じて、採用にいたったんだとか。
木村弓さんの熱意と想いが結実した素晴らしい楽曲で、当時の日本レコード大賞でも金賞を獲得するなど、作品とあわせて広く人気を得た曲となりました!
ジブリの主題歌は数多くありますが、ここまで静かな雰囲気の曲は珍しいかもしれません。
しかしその落ち着きが物語の終わりの余韻にぴったりと合い、作品の魅力を強調してくれている、ジブリきっての名主題歌と言えるのではないでしょうか。
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「風になる」/猫の恩返し
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 2002 Aoi Hiiragi/Reiko Yoshida/Studio Ghibli, NDHMT)
主題歌「風になる」つじあやの
『猫の恩返し』の主題歌「風になる」は、つじあやのさんの6枚目のシングル!
ジブリ作品では珍しい明るくポップな曲調が印象的です。
サビの「陽のあたる坂道を自転車で駆けのぼる」など、どこか青春の爽やかさを感じさせるテイストが、前向きながら悩みも抱える、女子高校生のハルにぴったりな印象です。
ちなみに映画のエンディングで使用された「風になる」は、シングルB面に収録されたAcoustic Version。
落ち着いたAcoustic Versionに対し、通常Verは疾走感があってどちらも素敵なので、気になったら両方のバージンを聞いてみましょう!
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「世界の約束」ハウルの動く城
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 2004 Diana Wynne Jones/Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDDMT)
主題歌「世界の約束」倍賞千恵子
『ハウルの動く城』の主人公・ソフィー役の倍賞千恵子さんが歌った主題歌で、2004年10月にシングルが発売されました。
作詞は宮崎駿監督ではなく日本を代表する詩人の谷川俊太郎さんが担当し、作曲は『千と千尋の神隠し』の主題歌でお馴染みの木村弓さんが担当しています!
元々は木村弓さんが自身のために制作した曲で、『ハウルの動く城』の主題歌としての起用が決まったあとに、久石譲さんによって編曲され、現在の形になりました。
ピアノとストリングス、倍賞さんの柔らかくも力強さのある歌声が落ち着きを感じさせる楽曲です!
ハウルとソフィのことを思い浮かべたり、自身の大切な人のことを思い浮かべたり、大切な誰かを感じながら切なさやぬくもりを感じられる曲となっているのではないでしょうか。
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「テルーの唄」「時の歌」/ゲド戦記
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 2006 Ursula K. Le Guin/Keiko Niwa/Studio Ghibli, NDHDMT)
主題歌「テルーの唄」手嶌葵
「テルーの唄」は『ゲド戦記』の挿入歌で、ヒロイン・テルー役を演じた手嶌葵さんが歌手を担当しています!
手嶌葵さんの澄んだ歌声は、『ゲド戦記』のシリアスな物語を印象付け、ファンタジーながら地に足が着いた世界観を見事に表現しています。
主題歌「時の歌」手嶌葵
作詞は、監督の宮崎吾朗さん(宮崎駿監督の息子)と新居昭乃さん、作曲は新居昭乃さんと保刈久明さんが担当しました。
監督宮崎吾朗さんは、「時の歌」を主人公アレンの歌と表現しています。
「テルーの唄」とあわせて二つの曲は対称的な存在になっているとのことです。
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「崖の上のポニョ」/崖の上のポニョ
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 2008 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDHDMT)
主題歌「崖の上のポニョ」藤岡藤巻と大橋のぞみ
映画『崖の上のポニョ』の主題歌「崖の上のポニョ」は、音楽ユニットとして藤岡藤巻さんと当時8歳だった大橋のぞみさんが歌手を務めました。
当時はテレビでの披露も多く、映画公開よりも早く2007年12月にリリースされ、徐々に認知度が上がり大ヒットを記録しました!
当時セントラル子供劇団に所属していた大橋のぞみさんが起用されたのは、宮崎駿監督による「曲のイメージを掴むために小さい子に歌ってもらいたい」という希望がきっかけで、2004年10月にシングルが発売されました。
ポニョの無邪気さや冒険のワクワク感が詰まった、つい口ずさみたくなるメロディが印象的な主題歌となっています!
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ジブリ映画の曲・主題歌【2010年代】
「Arrietty’s Song」/借りぐらしのアリエッティ
#### 主題歌「Arrietty’s Song」セシル・コルベル出典:スタジオジブリ公式サイト(© 2010 Mary Norton/Keiko Niwa/Studio Ghibli, NDHDMTW)
作詞・歌唱をセシル・コルベルさん、作曲をサイモン・キャビーさんとセシル・コルベルさん、歌詞の日本語訳を伊平容子さんが担当しました。
セシル・コルベルさんはフランスのハープ奏者・歌手です。
ジブリ作品の大ファンで、自身のCDと手紙を送ったことがきっかけで、本作の主題歌を担当することになったという経緯は、『千と千尋の神隠し』の主題歌を担当した木村弓さんのエピソードにも似ています。
イントロから鳴り響くハープが心地よい曲に仕上がっており、ケルト音楽の幻想的なムードがアリエッティのファンタジーな世界観とマッチしています!
歌詞もアリエッティの心情が表現されているので、作品を見た後にじっくりと聴いてみたい曲ですね。
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「さよならの夏 〜コクリコ坂から〜」/コクリコ坂から
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 2011 Chizuru Takahashi, Tetsuro Sayama/Keiko Niwa/Studio Ghibli, NDHDMT)
主題歌「さよならの夏 〜コクリコ坂から〜」手嶌葵
2011年公開の映画『コクリコ坂から』の主題歌で、『ゲド戦記』で主題歌とテルー役を務めた手嶌葵さんが再び歌手を担当しています!
実はこの曲は、1976年に森山良子さんが歌った「さよならの夏」のカバー曲です。
オリジナルの楽曲は、当時、同名タイトルのテレビドラマの主題歌としてタイアップされていました。
作品の制作以前から宮崎駿監督がオリジナル曲を口ずさんでいたことがあるらしく、制作のなかでこの曲がイメージに近いと判断したのかもしれません。
オリジナル曲の昭和らしさがある少しレトロな雰囲気が、昭和を舞台とする作品の時代背景・世界感とちょうどマッチしています!
手嶌葵さんの澄んだ歌声と静かなメロディがすーっと耳になじみ、切なさを感じる一曲ですね。
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「ひこうき雲」/風立ちぬ
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 2013 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDHDMTK)
主題歌「ひこうき雲」荒井由実
「ひこうき雲」はシンガーソングライターの荒井由実さん(現・松任谷由実さん)が高校生の頃に制作した曲で、1973年11月に発売されたアルバムの表題曲でした。
松任谷由実さんは、『魔女の宅急便』で主題歌とエンディング曲を担当されたことでも知られており、本作が2度目のジブリ映画のテーマソング担当となります!
鈴木敏夫さんは『風立ちぬ』の制作中に開催された、松任谷由実さんも登壇した『魔女の宅急便』Blu-ray発売記念トークショーで、「作品とこの曲がぴったりだから使ったらどうか」と宮崎駿監督と話をしていることを公表しました。
作品自体はまだ公表されていなかったため、(非公式ながら)主題歌のオファーの方が先に公開される珍しい状況になった曲でもあります。
昔からの音楽ファンなら、作品を見ていなくても、聴き覚えがあるという人もいるかもしれませんね。
映画を見ると、ユーミンの伸びやかな歌声が、飛行機が青空に飛び立っていくイメージにぴったり重なります!
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「いのちの記憶」/かぐや姫の物語
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 2013 Isao Takahata, Riko Sakaguchi/Studio Ghibli, NDHDMTK)
主題歌「いのちの記憶」二階堂和美
「いのちの記憶」は、『かぐや姫の物語』のために書き下ろされた曲で、歌手を担当した二階堂和美さんが作詞・作曲を担当しています。
高畑勲監督が二階堂さんの歌声を気をとめ、主題歌制作を依頼したという経緯があるようです。
二階堂さんは、僧侶の資格も持っている、珍しい経歴を持つシンガーソングライターで、作品の歴史的なテイストにマッチしているといえるでしょう。
歌詞に注目すると、限りある時間や限りあるいのちだからこそ思い出や記憶が大切なんだと、作品のテーマに通ずる想いがこもった曲となっています。
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「Fine On The Outside」/思い出のマーニー
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 2014 Joan G. Robinson/Keiko Niwa/Studio Ghibli, NDHDMTK)
主題歌「Fine On The Outside」プリシラ・アーン
主題歌「Fine On The Outside」を歌うのは、アメリカのシンガーソングライター、プリシラ・アーンさんです。
実はジブリ作品で英語の歌詞の曲が主題歌になるのは、この作品が初めてです!
プリシラ・アーンさんは三鷹の森ジブリ美術館でコンサートを開催し、ジブリの曲を披露したことをきっかけに主題歌を依頼されることに。
この曲はプリシラ・アーンさんが21歳の頃に制作した曲で、他の複数の候補曲のなかから選ばれて主題歌となりました。
アコースティックギターで始まる静かで落ち着いた立ち上がり、音数が少ないシンプルな構成にアーンさんの透明感ある声が印象的ですね!
曲のタイトルの意味は「外でも大丈夫」。
杏奈の寂しさや孤独とシンクロする歌詞なので、一度和訳の歌詞を見ながら聴くのもおすすめです!
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「Love in the sky」/レッドタートル ある島の物語
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 2016 Studio Ghibli - Wild Bunch - Why Not Productions - Arte France Cinéma - CN4 Productions - Belvision - Nippon Television Network - Dentsu - Hakuhodo DYMP - Walt Disney Japan - Mitsubishi - Toho)
サウンドトラック「Love in the sky」
海外のアニメーションスタジオと共同製作された本作には主題歌がありません。
作品内にセリフがない無音映画で、これまでのジブリ作品とは一線を画したつくりになっている異色の作品です。
作中音楽は、ローラン・ペレス・デル・マールさんが手がけています。
無音映画は言葉から入る情報がないからこそ、映像と音からイメージを膨らませて楽しむ余白が広いという特徴があります。
サントラに収録されている「Love in the sky」は、壮大なイメージが想起される作品を代表する美しいBGMです!
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ジブリ映画の曲・主題歌【2020年代】
「Don’t Disturb Me」「あたしの世界征服」/アーヤと魔女
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 2020 NHK, NEP, Studio Ghibli)
主題歌「Don’t Disturb Me」「あたしの世界征服」シェリナ・ムナフ
主題歌「Don’t disturb me」とエンディングテーマ「あたしの世界征服」は、どちらもインドネシアの歌手でアーヤの母役を演じたシェリナ・ムナフさんが歌手を担当。
どちらの曲も、作詞は宮崎吾朗監督、作曲は武部聡志さんが手掛けています
これまでのジブリ作品の主題歌とは一味違ったバンドサウンドなのが特徴です。
演奏しているバンドメンバーも豪華で、ギターをGLIM SPANKYの亀本寛貴さん、ベースを元Mrs. GREEN APPLEの髙野清宗さん、ドラムをシシド・カフカさん、キーボードを作曲の武部聡志さんが担当しています!
特に「Don’t disturb me」は疾走感のあるかっこいいロックサウンドで、作中のシーンでも披露されているのが印象的です!
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「地球儀」/君たちはどう生きるか
出典:スタジオジブリ公式サイト(© 2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli)
主題歌「地球儀」米津玄師
主題歌「地球儀」は、米津玄師さんが、本作のために書き下ろした楽曲です!
米津玄師さんはSNSで、「宮崎駿監督がラジオでFoorinのパプリカを耳にしたことがきっかけ」だったと、依頼の経緯を説明しています。
4年かけて完成したとされるこの曲は、サビに入るまでの音数が少なく静かな印象も受けますが、シンプルなメロディの中に力強い米津さんの声が際立っているのが特徴的です。
歌詞の導入では、生まれた頃からの希望に満ちた様子が描かれますが、2番の歌詞になると、別れや迷いなど辛さが表現されていきます。
困難が合っても人生を進んでいくようなストーリーが盛り込まれており、歌の全体を通して、映画タイトルの『君たちはどう生きるか』へのアンサーを提示しているような歌詞となっているのではないでしょうか。
この曲が好きな人、気になった人は、本編のアニメーション映像を使用したMVも公開されているので、こちらを視聴してみるのもおすすめです!
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ジブリの音楽をさらに楽しむためのポイント
作品の映像や物語と一緒に楽しむのが至高!
ジブリ映画の音楽は、映像とストーリーが一体となって感情を引き立てるように作られています。
たとえば、『千と千尋の神隠し』で流れる「いつも何度でも」は、千尋の成長と旅の終わりを象徴する重要な楽曲です。
映画をもう一度視聴し、音楽がどのようにシーンを補完しているのかを意識することで、新たな感動を味わえます。
映画のシーンと音楽が作り出す独特の世界観を感じることが、ジブリ音楽を楽しむ最良の方法です。
映画の視聴方法については、以下の記事で解説しているので参考にしてみましょう。
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サウンドトラックやコンピレーションアルバムで聴く!
ジブリ作品のサウンドトラックは、主題歌だけでなく、映画の中で使用されたBGMも含まれており、作品の雰囲気をいつでも楽しめるアイテムです!
たとえば、『ハウルの動く城』の「人生のメリーゴーランド」や、『もののけ姫』の「タタラ踏む女たち」は、映像がなくてもその世界に引き込まれます。
また、ジブリの名曲を集めたコンピレーションアルバムもおすすめです!
オルゴールのアレンジや、ジャズ風のアレンジが楽しめるアルバムもあります!
一度に多くの楽曲を楽しむことができ、ジブリ音楽初心者にも最適です。
作業用に流して楽しむのもいいでしょう。
コンピレーションアルバム「スタジオジブリの歌オルゴール」
コンピレーションアルバム「ローファイ・ジブリ」
イヤホンやスピーカーでオーディオ体験を向上させる!
ジブリ音楽の繊細な音を堪能するには、高品質なイヤホンやスピーカーを使うのが効果的です。
久石譲が手がけた楽曲には、細かな音のニュアンスが含まれており、適切なオーディオ機器で聴くとその美しさがより鮮明に感じられます!
特に、映画『天空の城ラピュタ』の「君をのせて」や、『崖の上のポニョ』のテーマ曲のような楽曲は、広がりのある音質で聴くと感動が倍増します。
ジブリの音楽プレイリストで楽しむ!
SpotifyやApple Musicなどの音楽ストリーミングサービスでは、ジブリ音楽を集めたプレイリストが公開されています。
テーマに沿ったプレイリストを選べば、日常生活の中でジブリの世界を楽しむことができます!
リラックスしたいときは「風のとおり道」や「カントリーロード」、元気を出したいときは「さんぽ」や「崖の上のポニョ」など、気分に合わせた曲を選べるのも魅力です。
通勤中や作業中のBGMとして活用して、ジブリの魅力を身近に感じましょう!
【まとめ】ジブリ映画の音楽で心を豊かにする時間を
ジブリ映画の音楽は、物語を彩るだけでなく、私たちの日常にも感動と癒しをもたらしてくれます。
主題歌や挿入歌、BGMまで、どれもがその作品の世界観を象徴し、聴くたびに心に響くものばかりです。
この記事では、年代別の楽曲一覧やおすすめの楽しみ方、音楽の魅力を余すことなくご紹介しました!
これを機にジブリ音楽に触れ、映像とともにその感動を再び味わってみてはいかがでしょうか?
さらに、動画配信サービスやDVD宅配レンタルサービスを活用すれば、ジブリ映画をいつでも楽しむことが可能です。
ぜひこの記事で紹介したサービスを利用して、お気に入りのジブリ音楽と映画を見つけてください!
あなたの生活にジブリの音楽をプラスして、心豊かな時間を楽しみましょう!
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