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TV国内ドラマ『イチケイのカラス』は、モーニング（講談社）にて連載されていた国内ドラマ『イチケイのカラス』(浅見理都)を原作とする日本のドラマです。フジテレビ系「月9」枠にて、2021年4月から6月までの間に放送された作品です。

舞台は東京地方裁判所第3支部第1刑事部（イチケイ）。主人公の刑事裁判官・入間みちおが、自らの足で現場に赴き、丹念に事件を検証するという、自由奔放で型破りな裁判スタイルを展開しつつ、様々な事件の裏に隠された真実を明らかにしていく、1話完結型のドラマです。

「法廷イチのくせ者は裁判官でした。」がキャッチコピーの、リーガルサスペンスです。

引用元：Wikipedia

Check1実力派ぞろいのキャストが魅力

中卒で元弁護士という異色の経歴を持つ主人公・入間みちおを演じるのは竹野内豊。そして、イチケイを立て直すために赴任した、東大法学部出身の特例判事補・坂間千鶴を演じるのは黒木華。

このほか、イチケイメンバーには、部総括判事・駒沢義男役の小日向文世、主任書記官・川添博司役の中村梅雀、書記官・石倉文太役の新田真剣佑。また、入間みちおの過去に深くかかわる最高裁判所判事・日高亜紀役は草刈民代、検察官・城島怜治役は升毅と、豪華キャストがわきを固めています。

「真犯人フラグ」の怪演で注目を集めた女優、桜井ユキがイチケイメンバーとして登場している点も見どころのひとつといえます。

Check2「裁判所主導で調査します」にキター

ドラマ中で、裁判中に入間みちおが発する、「裁判所主導で調査します」という台詞。この言葉とともに、イチケイメンバーの丹念な事件の検証が始まります。

何度も現場や関係者のもとに足を運び、時には体を張って事件当時の状況の再現を運ぶという地道な調査を行いながら、事件の裏に隠された真実を暴き出していく過程が、このドラマ最大の魅力と言えるでしょう。

ドラマ中では、みちおのファンクラブ「みちおを見守る会」なるものが存在し、その会長さんが傍聴席で「キタ、キタ、キター」と呟く場面がありますが、話が進むにつれて、視聴者もその台詞に思わず「待ってました」という気持ちになってしまうこと間違いなしです。

Check3原作とは違う設定になっている点にも注目

原作コミックでは、主人公は坂間真平という男性。入間みちおは脇役で、ルックスも小太りでメガネをかけた中年裁判官という設定になっています。

ドラマ化にあたり、原作者の了承を得た上で、入間みちおを主人公にし、本来主人公であるはずの坂間真平は坂間千鶴という女性に変更したとの話ですが、テレビドラマの物語が、主に坂間千鶴の目線で展開されていく点は、この名残なのかもしれません。

原作と設定が異なるというところには、賛否両論があるかと思いますが、とにかくイチケイを立て直そうとやっきになっていた千鶴が、だんだんとみちおのペースに引き込まれ、ついには男性として意識していくという、原作にはない恋愛要素も見どころのひとつといえるのではないでしょうか。